WOOD FACTOR NEWS
ウッドファクターニュース
THE HIRAMATSU雑感。
【THE HIRAMATSU雑感。】
おはようございます。
THE HIRAMATSU軽井沢へお呼ばれで行ってきました。
と、言うのも
一年半前から職人三人で進めてきた
テーブルナイフの納品が完了し
レストランの総料理長からホテルにお招きいただきました。
手打刃物の職人が刃を打ち
木工職人が柄付をして
漆職人が漆を塗る
完成品を見るのも、職人全員が同時に顔を合わせるのも
実はこのタイミングが初めてで（個々にはお会いしてましたが）
とても粋なお取り計らいでした。
これらを繋いで今回の仕事に結んでくれたのは
長野県の特命職員さんだったのですが、
この日は、その職員さんだけが参加できず残念でした。
ホテルディナー。
自分はこう言う席に出席したことが無く
（実は49年の人生で初めてです）
とても不安だったのですが、
料理長は
「大丈夫ですよ！息子さんも是非一緒に来てくださいね。」
と、関わった息子も一緒に。
WOOD FACTORの仕事としては、
ナイフの柄付けの他
お客さんにお料理を提供される前に
ナイフを選んでいただくためのナイフトレーと、
ナイフを休めておくためのナイフレストの製作もさせて頂いて
それらが実際どのように使われるか？
素晴らしいお料理と一緒に体験させて頂きました。
自分の作ったトレーに載ったナイフを
自分の好みで選ぶところから始まり、
丁寧な料理の説明と
使うカトラリーや食べ方もさりげなく教えて頂きながら
次々運ばれてくるお料理をたのしみます。
関わった職人たちでテーブルを囲むわけですから、
食事をしながらの話題の中心は
ナイフの性能や、製作にあたっての苦労話や
拘りポイントなど。
ナイフの切れ味が素晴らしすぎて、
柔らかい物は潰れずに・固めの物は柔らかいのか？
と勘違いするほどの切れ味で
テーブルの話題がそこに行くと
すかさずギャルソンが現れて、
「料理を美味しく いただいて頂くには、肉や野菜の繊維を潰さない切れ味の良いナイフが不可欠なんです。」
と、説明してくれます。
なるほどね。
自分たちはこれの為に集められたんだ！
食材が一番おいしく食べられる味付けはモチロン
食感をたのしむための かたさ。
それを口に運ぶまで、調理した人の意図が食べる側に
しっかり100%で伝わる為のナイフだ。
席に着いてから≒3時間
最初はド！緊張からのスタートでしたが
お気遣いやおもてなしが本当に素晴らしく、
食事が終わる頃には心とお腹も満タンで
満ち足りた気持ち？ 充足感？ 満足感？
コレをどう表現していいのか分かんないけど、
部屋に戻ってから息子とサービスについて話し合いました。
今回のこのテーブルナイフのプロジェクトは
こう言うお客様の満足の為に
時間をかけて進めて来た事だったんだ。
ただ、用を成すだけならば
代わりの物はいくらでも世の中にある。
モチロン値段でしか判断しない人も居るし
値段は外して提供されるサービスを重視する人も居る。
自分等（WF・WL）の行ってるサービスも
他所に無い、依頼いただくお客さんだけに向けた
特別なサービスであり
業種は全く違うわけだが
提供したサービスについて、
お客さんにはそれ以上の価値を感じて頂くサービスじゃなくちゃイカン！
部屋に戻ってから息子と酒を飲みながら
延々とそんな話をしながら、
部屋は広くリラックスできストレスなどどこにも無い。
むしろ、日ごろのストレスが
全てそこに吸い取られていくような気がする。
明朝、
いつもの様に早起きしてPCの前に向かうんですが
「今日はやめとこ」
この感じを思う存分楽しんで、
仕事の事は頭から外そう。
ゆっくり部屋の広いお風呂に浸かって、
朝食をまたレストランでいただく。
部屋に戻る前に、総料理長がまた見えて
「いかがでしたか？」
そりゃもう最高でしたよ！
なんて、語彙力無くツマラナイ返答しか出来ない自分が残念だ。
だから、感じたことを書こうと思ったら長くなっちまった。
緊張してチェックインしたことなどすっかり忘れて、
清々しく爽やかな、
なんとも温かな気持ちでチェックアウトし
帰り道も高速は使わず下道でのんびり。
BGMも静かに流し、息子と自分と二人とも
なんかそんな気分で余韻を楽しみながら帰路についた。
「雑感」
と、タイトルをつけましたが
本当に纏まりの無い話で申し訳ないのですが、
様々な気づき・学びを頂ける
今回のTHE HIRAMATSUお呼ばれでした。
ジョブズさんの様に頭をハンマーでぶっ叩かれた気持ちです。
そんな今日も
Wood Lion®は10：00 OPEN！
先週までのWF・WLとは少し変われるかな？
お待ちしております。
