WOOD FACTOR NEWS

ウッドファクターニュース

仕事は面倒であればあるほど遣り甲斐がある。

【仕事は面倒であればあるほど遣り甲斐がある。】
 
 
 
おはようございます。
 
 
 

信濃町の伝統工芸士が打った打刃物に柄を付ける仕事。

いよいよ大詰めになってきました。
 
 
 
木取りの部分は息子に任せてあり、

都度、

「社長! 厚みが・・・」

「社長! 幅が・・・」

なんて、相談に来まして

見るとやはり一筋縄では行かないんであります。
 
 
 
手造りの刃物ですから、

一本一本に厚み・長さ・幅の誤差があり

それらを柄付けの部分でカバーしていかなくてはならず

中々効率が悪く捗りませんが

押さえ所を押さえて進めて行きます。
 
 

 
 
それでも自分なりに色んな工夫で

面取り用のトリマー台を作ったり、溝幅の調整も

リップフェンスにマスキングテープを貼って調整したり

上手いこと考えてやってるな。
 
 
 
モノを作る時の製品誤差って、必ず出るもんなんですが

こんな風に全て違う物に合わせていくって言うのは

かなり手間もかかるし大変!(発注は全60本)
 
 
 
反面、

キチッ!っとお行儀よくできた工業製品と違い

鍛冶屋が一本一本鍛造して研ぎあげた刃物に合わせて

柄を付けていくって言うのは

なんか背筋の伸びる仕事って言うか、

姿勢を正される様な気分だ。
 
 
 
 
ここだけ書いてても

大変な仕事って言うのは伝わると思うんだけど、

まだココから更に、ベンチドリルで刃物と柄を貫通して

リベットでカシメて、それを平らに研磨。

背になる部分と尻の部分も刃と平に研磨。
 
 
 
字で書けばこれだけの事だけど、

鍛造で鍛えられた刃物の 硬い事 硬い事。。

そして、

超!一流の伝統工芸士が研ぎあげた

鋭利な刃物が付いた状態で

それらの加工をしなくちゃいけない。
 
 
 

 
刃物を削る木取りだと刃物が焼き戻ったり

熱が入って柄が焦げるから

木の方で削れる様に調整して行くんですが

それを全部にしなくちゃいけないんだから

これは本当にスペシャルな製品。
 
 
 
60本造るけど、厳密に言ったら一本一本が全部違い

全てが一点物ですよ。

 
 
 
それでも、こんな素晴らしい仕事に

WOOD FACTORが関わらせてもらえるのは

とても嬉しい事です。
 
 
 
鍛冶屋さんも柄が付くのを

楽しみにしていると思うんだよね。
 
 
お客さんも楽しみにしていると思う。
 
 
 
場合によってですが、

仕事は面倒であればあるほど

遣り甲斐がある。
 
 
 
それでは今日も

それぞれの一日を頑張ろうZ!

仕事は面倒であればあるほど遣り甲斐がある。1
仕事は面倒であればあるほど遣り甲斐がある。2