WOOD FACTOR NEWS

ウッドファクターニュース

木の仕事だから、木に興味を持って向かうんです。

【木の仕事だから、木に興味を持って向かうんです。】
 
 

 
おはようございます。
 
 

 
 
イペの板矧ぎをしています。

 
  
 
イペの材料が数百枚ありまして、

それらを全て雇い実接ぎで矧いでいく。

 
 

 
 
「雇い実接ぎ」(やといざねはぎ)

なんて、専門用語で良くわからんと思うので説明すると

要は板の接ぎ面に「凸凹」を作って繋げていくのだけど、

お互いの板に「凹」を作って

「凸」の実部分を同じ材料で作って差し込んであげる。

他所から持ってきた同じ材料を入れるから

「雇い」な訳だね。
 
 

 
昨日はその実(サネ)を半日加工。(まだ全部じゃないけど)

 
 
 
鋸の切れはまぁまぁだけど、

自動鉋(かんなの機械)は刃がボロボロ。

まぁー加工が大変なのだ。
 

 
 
 
通常、加工すると大鋸屑(おがくず)がでるでしょ?

この材料はあまりに硬いんで、

出る大鋸屑は砂みたいな粉状の物が出て

それが体に付くと、なんだかチクチクする。

そして鼻の穴はマスクしてても赤茶色の泥みたいに(^^;
 
 

 
 
こうやって書くと、

この作業が嫌みたいに見えちゃいそうだけど

嫌では無いけど、大変だから

自分でも興味を持って向かいたいと思い

今朝は「イペ材」についてちょっと調べてみる。
 
 

 
ウッドデッキの材料として人気のイペですが

非常に硬くて加工が難しく、ずっしりと重い木です。
 
 

 

 
自分の知識では、

無塗装で外部使用のデッキ材として30年以上は持つ。

船の桟橋とか甲板とかにも使われるくらい

硬くて高耐久な材。

 
 

 
持ってみると、本当に「木」?

と、思うくらい重いのですが

調べてみると

その比重は桜の2倍、杉と比べたら3倍の比重だそうで

まぁ、納得。
 

 
 
なんと「ノウゼンカツラ科」の木だそうで、

え?

あの南国っぽい綺麗な花を咲かす

ノウゼンカツラの仲間かよ!?
 

 
 
 
急に花がどんなものか気になり、

今度は「イペの花」で検索してみる。
 
 
 
イエロートランペットなんて呼ばれるそうで

真っ黄色な綺麗なラッパ型の花が咲く様だ。

そして、主な原産国ブラジルの国花なんだそうです。
 
 

 
へー

そうか。

 
 

 
木の仕事をしてると、

材料としての木は毎日見るけど

その木が植物として生きている時の姿を知らないことが多い。
 
 

 
 
今回の作業、

最終的にはこれらを家具にしていくんだけど

一工程ごとの作業が中々大変で・・・
 
 
 
でも、

南国で綺麗な花を咲かせるイペの姿を見ましたら

なんとなく材料にも愛着がわいて来たり

仕事のモチベーションも少しだけUPした気がします。
 
 
 
 
ほんの少しだけね(^^;
 
 

 
 
まぁ、

重い!硬い!大変!
 
 
 
 
それでは今日も

それぞれの一日を頑張ろうZ!

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